ベトナム製造業のDigitalization
ベトナムの製造業って、多くは旧来の人海戦術の労働集約型で「とにかく作って売れ!コスト、効率は後回しだ!」という感じがしてました。デジタル化なんて10年も20年も先の話で、今のベトナム企業に、デジタル化なんて話しても全く刺さらないだろうなと。
ところが、下記のニュースにあるように都市部の工業団地では早くもデジタル化に向けた取り組みが盛り上がってるようです。
簡単に言うと下記の通り。
- ホーチミンのような都市部の工業団地は、郊外の工業団地におされてる(おそらくコスト面で)。
- そこで差別化要因としてデジタル化による企業活動の効率向上を推進している。
- ここでいうデジタル化とはITシステムの導入とAI活用の事である。
- すでに、NetSuite(ORACLE系クラウドERP)やDELMIA Apriso(DassaultのMESもといMOM)の導入事例が最新事例として話題に上がっている。
- 課題としては、昔からの中小企業は人材と資金の両面でデジタル化が困難である。
これだけ盛り上がってるなら、SIerはシステム導入提案をバンバン仕掛けて、ベトナムの製造系IT領域で実績を積み上げたら良いと思います。
そうすれば、今後デジタル化が業界全体のトレンドになった際に非常に有利なポジションを獲得できますよね。
Hitachi Vantaraなど一部のSIer系企業は少しずつ進出しているようです。
中小企業に対してはコンサル企業がAsprovaみたいな格安システムでも抱えて導入支援してあげれば、美味しいビジネスに成長するはずです。
誰もやらないなら俺が始めたいくらいですね。(ベトナム語をもっと話せればの話だが)
ベトナムの中国人街 ホーチミン5区
世界の至るところにある中国人街。
ここホーチミンにも中国人街はあります!
ホーチミンの中国人街は1区から南西に位置する5区にあります。
観光地は1区、2区に集中しているので、5区に行った人はあまりいないのではないでしょうか?
今回は、5区周辺の街並みを紹介しようと思います!
まず紹介するのは5区の有名市場であるビンタイ市場!
旅行者のお土産を多く売るベンタイン市場とは異なり、
ここでは現地の人々の日用品や食料品などを買う事ができます。
市場に入ると、いかにも東南アジアの市場といった店並びです!
なお、この市場は最近改装工事が終わり、新たにオープンしたので、意外と綺麗な内装です。
天井までびっしりと積まれた商品群!この商品が全て捌けるのはいつなんだろうと想像してしまいます!(実際は、多くのお店は卸の役割も担っており、何十年と在庫する事は無いのかもしれません)
現地の生活を感じたい人は、訪れてみると良いと思います!
ビンタイ市場から少し北に行くと、チョンロンバスターミナルという市バス駐車場があります。
その北側には現地の路上マーケットであるソンボイマーケットが展開されています!
このマーケットは昔、鶏肉市場と呼ばれ、生きたニワトリが大量に取引されていました。
しかし、鳥インフルエンザが話題になった2011年頃からニワトリの取引が減少し、魚や野菜も売るマーケットになったそうです。
しかし、今でも生きたニワトリを売るお店が路上にそこそこ出店しています!
ニワトリ以外の鳥もちゃっかり売っています。
道路の真ん中近くまで出てくる鳥達もおり、歩いているとウッカリ蹴飛ばしてしまいそう。
その他、山盛りの野菜や氷漬けの魚など、様々な食べ物が売っています。
市場はこの周辺に展開しています!
鶏肉市場から東へ行くと、本格的に中国人街になります。と言っても横浜やバンコクの中華街とは異なり、建物自体はベトナムのそれに近いです。
そのかわり、扱っている商品が明らかに中華系のものになります。
本当は、このあたりは天后宮(ティエンハウ廟)など寺院がいくつもあり、寺院巡りをする事も出来ますが、この紹介はまた別の回にさせて下さい!
さて、ベトナムにも9月には十五夜(moon festival)があり、その時期になると月餅が至る所で売られます。
ここ中国人街では、月餅で有名なベーカリーがあります!
その名もHỷ lâm môn(喜臨門)です!
ベーカリーなので月餅の他に、ロールケーキやカスタードパンなども買う事ができます!
筆者は、ブタの月餅(!)とカスタードパンを買いました!
お店の場所はこちら!
中国人街でお腹が空いてきたら、オススメの点心料理店があります!
それはBaoz dimsumです!
このお店、名前の通り様々なdimsum(点心)を楽しめるレストランとなっています。
数年前と比べてお店が2倍の大きさになり、現地の人気の高さを表しています。
お店の場所はこちら!
ホーチミンの中国人街である5区の雰囲気、いかがでしたでしょうか?
中国人街は観光地が少ない分、現地の人々のお店が多くあり、現地の生活を間近で感じる事が出来ます!
また途中で少し触れましたが、5区には寺院がいくつもあり、それらも魅力的なものばかりです!
いつか5区の寺院巡りの記事も書きたいと思いますので、ぜひ楽しみにしてください!
では!
ベトナムブランドのスポーツシューズ Biti's Hunter
ベトナムでショッピング!といった時、あなたは何を買いますか?
民族柄の刺繍の手提げ袋?
インスタントフォーやベトナムコーヒー?
それらも素敵ですが、ベトナムに来たからにはベトナムブランドの製品を試しに買ってみたい!という人もいるのでは?
そんな人向けに今回はベトナムブランドのスポーツシューズ店 Biti's Hunter を紹介します!
Biti'sは1982年から続くベトナムのシューズブランドです。
最近ではベトナムの有名人も愛用し、ベトナムで人気上昇中のイチオシブランド!
特にスポーツシューズのブランドであるBiti's Hunterに定評があります。
今回訪れたBiti's Hunterは、ホーチミン1区の人民委員会庁舎前の広場にあるお店です!
お店の外観からして、スポーツシューズ店の雰囲気を醸し出しています。
店内の様子はこんな感じ、スポーツシューズメインですが、スニーカーも取り扱っています!
店内には様々なタイプのシューズがありますね。
今回、私が買った靴はこちら!
日本円で約4500円、安い!!!
履き心地ですが、スポーツシューズとあって底がしっかりしています。またベトナムの暑い気候に合わせてメッシュ地がベースとなっており、分厚くても涼しいです。
東南アジアの靴は品質に不安がある人が多いでしょうが、Biti'sはとても良い出来です!
ベトナムブランドの靴を試したい方は、ぜひ訪れてみてください!
お店の場所はこちら!
では!
日本では知られてないベトナム料理バンウット(Bánh ướt)
今回は、日本では殆ど知られていないベトナム料理「バンウット」( Bánh ướt )を紹介します!
日本語のgoogle検索では全くヒットしませんでした。
これを知っている人はいないんじゃないでしょうか。
バンウットはモチモチした米粉のシートに、豚肉ソーセージや千切り野菜等を
お好みでのせて、巻いて包む料理です。
一見生春巻きのようですが、米粉のシートからくるモチモチ感が、お腹にくる食べ物となっています。
今回訪れたお店はこちら!Bánh Ướt Ban Mêです!
このお店は、現地では結構有名なお店だそうです。
下の写真の通り、具材と米粉のシートが別々に出されます。
来客者は、自分で具材を組み合わせて、ソースをかけて(または巻いた後に浸して)食べます。
そして、ここのお店のポイントは米粉のシートが次から次へと補給されるのです!
まるで椀子そばのように!笑
具が少なくなったら店員さんに追加をお願いすれば足してくれます。
このバンウット、大体ひとり10本食べるのが普通だそうです。
1本食べるごとに米粉のシートの乗っていた皿が積み上がっていくので、何本食べれるか記録に挑戦したくなりますね!
日本では無名なベトナム料理「バンウット」
ぜひ皆さん試してみて下さい!
お店の場所はこちら!
では、また!
ベトナムのビーチリゾート”ニャチャン”にある絶景ルーフトップバー
ベトナム旅行!と言ったとき、あなたはどの街を思い浮かべますか?
最近はダナンやホイアンの名前も上がりますね。
しかし!日本では知る人ぞ知る、ベトナムのビーチリゾート地があるのです!
その名も”ニャチャン(Nha Trang)”
ホーチミンから飛行機で1時間弱のところにあるニャチャン
美しいビーチに沿って、ホテルが立ち並び、
ビーチにはバーやナイトクラブがあります。
そんなニャチャンで、特におすすめなルーフトップバーがこちら!
"Skylight Nha Trang"
ビーチ沿いの高層ホテル"ハバナ ニャチャン"の屋上にあり、まさにニャチャンを一望できます!
私は夜に行ってきましたが、まさに絶景です!
またルーフトップバーのすぐ下の階にはレストランも併設されており
夜景を見ながら、美味しい夕食を食べれます!
また、レストランの壁面もガラス張りとなっており、ニャチャンの美しい夜景を見ながら一杯やれます!
このバーおよびレストランは、ホテルの宿泊客でなくても利用可能ですので、
ニャチャンに来た時は必ず訪れたい場所ですね!
特に、すぐ近くにシェラトンやインターコンチネンタルがあるので、
宿泊はそれらのホテルとし、夜の観光の一部として訪れるのが良いかもしれません!
ニャチャンの夜には、ぜひこのルーフトップバーへ!
google マップでの場所は以下となります!
では!
高級マンションがリゾート地ブンタウに建設中
ホーチミンからバスで2時間半ほど南下すると、ブンタウという街があります。
ブンタウは海に面した小さなリゾート地で、ホーチミン市民が小旅行でよくやってきます。
また、近くのバリア=ブンタウ省には工業団地があり、日系企業のベトナム工場が多数あります。
ブンタウに住むベトナム人は、退職後のお年寄りと、その子供が一緒に住んでいたり、
ホーチミンには住めない低所得〜中所得の人が多いです。
そんなブンタウの海辺近くに、今度高級タワーマンションが新たに建つそうです!
さすが、経済成長著しいベトナム。建設ラッシュはホーチミンだけではないようですね。
そのマンションがこちら。(ベトナム語のページとなります)
全景はこんな感じです。マンションの右手にある曲線型の建物も、このマンションの施設の一部のようです。
室内の図はこんな感じです。結構広い!そして海が一望できます!
テラスもついており、外でゆっくり寛ぐスペースがあります!
かなり広いエントランス、そして屋上には高級ホテルを思わせるプール!
立地もリゾート地ならではの海辺に近く、またロッテマートも200mのところにあります。
さらにブンタウなら、水上輸送船やバスで2時間行けばホーチミン中心部に出ることも可能。週末はホーチミンで過ごすのも良いですね!
これだけ素晴らしいマンションだと、お値段は相当高いのでは?と思われるでしょう。
しかしHPで見たところ、なんと!お値段は一部屋800万円から購入できます!
ここは物価の安いベトナムの魅力が活きますね!!
先ほど紹介したバリア=ブンタウの工業団地へは、ここから車で約40分ほどです。
さらにベトナム人自体は、タワーマンションより一軒家の購入を好む風潮ですので、このマンション、実は外国人駐在員などで埋まりそうな感じですね。
異国の地で現地の人に囲まれるより、同じ国の人たちで一箇所に住めることは、駐在員にとってうってつけでしょう!
もはや私自身が購入したいくらいです!!
バリア=ブンタウに工場をもつ日系駐在員の滞在場所に、いかがでしょうか!
では!
ベトナムの経済成長の問題 国内物価上昇と労働最低賃金
近年、経済成長が著しいベトナム
国内の工業団地に、日本を含む外資製造業が次々に参入し、生産拠点として活気づいて来ました。
日本でも衣類や日用製品のタグに"Made In Vietnam"の文字を見るようになりました。
まさに製造業を足がかりに今後経済が成長していく様相を呈しています。
ただし、進出する製造業にとっては、必ずしも良いことばかりではないのです。
その一つに国内物価上昇による最低賃金上昇があります。
ベトナムでは、国内の物価上昇が続いており、それに応じて労働者の最低賃金も上昇を続けています。
1980-2018年の消費者物価指数(CPI)の推移をグラフに示すと、以下のとおりとなります。
この上昇が経済発展にともなう上昇であれば良いのですが、
実際は、ベトナム・ドン安によるインフレが上昇の原因です。
その結果、最低賃金について労働者側は年6%の上昇を要求しています。
しかし、製造業のとくに労働集約型の産業では、人件費は安いほうが良いため、
賃金上昇は外資製造業の参入にとって良いニュースとは言えません。
現状、ベトナムの最低賃金それ自体は低いため、未だ生産拠点としての魅力は高い状態です。
しかし、今後数年〜十数年かけて製造業を足がかりとした経済成長を行うには
経済の成長度合いに見合った労働賃金を設定し、継続した外資誘致を行うことが
ベトナムに求められると考えます。